2014年1月6日月曜日

DELL Latitude X1 の電源修理

愛用のノート PC Latitude X1 の電源が入らなくなってしまったのでダメ元で分解したら、電源ジャックのはんだ付けが1か所取れていただけで無事直った。

Latitude X1 システムボードの電源部分(赤い囲みがハンダが外れていた箇所)

故障部分の拡大図 (修理後)

症状は、本体に電源ピンを挿してもLEDが点灯せず、電源が入らないというもの。ただし別の PC で充電したバッテリーを装着してみると、バッテリーでは動作する。本体の電源コネクタの部分が壊れている感じ。そういえばこの Latitude X1 は、完全に故障する前から、電源ピンの差込部分を動かすと電源が入ったり切れたりして不安定だった。

プロな方々がノート PC の修理をしている記事を見て、どうせ使えないならと分解修理に挑戦してみた。


DELL のサイトからはサービスマニュアル(英文)がダウンロードできて、完全に分解する方法が書いてある。こういうところが日本のメーカーと違うところ。素晴らしい。

今回はサービスマニュアルの "System Board" のところを見て分解。1-7の手順でシステムボードが露出する。組み立てはこの逆。

1. 作業の準備
2. キーボードを外す
3. 液晶を外す
4. メモリを外す
5. HDD を外す
6. 放熱板を外す
7. パームレストを外す

ノートの分解は初めて。特に液晶部分を外すのなどはいかにも難しそうに見えたが、丁寧にやれば簡単に分解できる。作業時間は30分から1時間くらい。DELL 製品は特に作業しやすいのかもしれない。7 のパームレストを外すところで力を入れすぎてツメを一か所折ってしまったが。ネジは何種類かあるので、組み立てる時にわからなくならないよう注意する必要がある。

上の写真の赤で囲んだ部分のハンダがとれていたので、ここをハンダ付けしただけで直った。ここまでバラバラにした状態でも、液晶モニタのコネクタだけをつないで電源を入れるとちゃんと起動画面が出るので、動作確認ができる。

しかし上の記事にあるようなチップコンデンサの交換などは素人にはとても無理だと思った。部品が小さすぎて手作業できる気がしないし、そもそもコンデンサが壊れているかどうか見てもわからなさそう。できることは今回行ったハンダ付けや、せいぜい表面実装のヒューズ(X150F 24V と書いてある)の交換程度だと思う。